劣化が進んで外観がもったいない状態
集合住宅の木製バルコニー塗装修繕のご依頼を頂きました。
バルコニー部分は南面を向いており日射がキツく、雨掛かりも多い構造なので木製構造物には過酷な環境となっておりました。
木部には含水による黒カビや渋も付着しており、居住している方は手で触れたくない状態だったのではないかと思われます。
高圧洗浄で下地処理
塗装対象が木製の場合、高圧洗浄をすると木の含水率が上がって乾燥期間を設ける必要がある事や、水圧によって木材表面が毛羽立ってしまい表面状態が悪くなる為に、サンドペーパー研磨が望ましいかと思います。
しかし、今回のように黒カビや渋・コケが大量に付着している場合はサンドペーパーでは落としきれませんので高圧洗浄作業を行いました。
洗浄後に乾燥期間を設けて木羽をサンドペーパーで研磨して下地処理とさせて頂きました。
下地処理後は白木に近い状態まで木肌が戻り、塗装を施しても良い木肌状態となりました。
半造膜塗料で耐候性の向上を図りました
前回は浸透型木材保護塗料が塗装されている状態でした。
浸透型塗料は粘度が低いので木材に含侵して非常に塗り易く、素人が塗っても色むらになり辛い作業性の高さが特徴です。
しかし、雨掛かり部分の木材に対しては塗膜を造る塗料のほうが耐候性は高いと思われます。
そこで、今回は半造膜タイプのガードラックアクアという和信科学様の塗料を使用させて頂きました。
添加剤をプラスして性能を容易に引き上げる事も出来ますし、居住者様が居られる物件の塗り替えの際に問題となる臭気や乾燥時間の短縮という観点からみても優れた塗料です。
木部が生まれ変わったように改善されました
バルコニーの内側と外側を2回塗りで仕上げましたので1週間ほどの工事期間が掛かりました。
塗装前と比べると外観が大きく変わり、見栄えする仕上がりとなりました。
この状態ならばバルコニーに出たり、布団を干したりするのも気兼ねなく出来る状態になったのではないでしょうか。
この度は工事のご用命を頂きまして有難うございました。
また何かございましたらお声掛け頂けますようお願い致します。