今回は外部鉄骨階段塗装工事のご依頼を頂きました。
素材が鉄なので外部環境下ではどうしても劣化が進みやすい部位となります。
こちらの案件でも塗料剥がれが起こり錆が広範囲に出てしまっている状態でしたので今回のメンテナンスで安心してお使い頂けるような階段に改善させて頂きたいと思います!
入念な下地処理が塗装より大事
近年は塗料性能も発展していますが塗料の性能だけでサビを封じ込めるのは難しいかなと思います。
可能な限りサビは電動工具やブラスト処理で除去する事が望ましいです。
俗にいうケレン工程となりますが塗る作業と比べてケレン作業は過酷で手間が掛かる作業です。
塗るだけなら半日で終わる面積をしっかりケレンするとなると2~3日は掛かるというイメージです。
サビを可能な限り除去して下地を整える為にケレン作業を念入りに行っています。
下地処理をさらに入念に
日本ペイントさんの下地調整補助剤でサビ抑制の為にもうひと手間掛けます。
サビを完全に除去しきれない部分やサビやすい部分の防錆性を向上させる塗料なので鉄骨関連の修繕には適した塗料と思い採用させて頂いております。
本来はサビている部分への補修塗りでOKと思いますが念のため全面に塗布しましたのでサビの抑制に効果が期待できそうです。
2液型エポキシサビ止め塗料で下塗り
ハイポンサビスタでサビの抑制を行った後に下塗りとして2液型エポキシ系サビ止め塗料で下塗りを行いました。
金属と大気中の水分や空気を遮断する事でサビ止め効果を出すという塗料が多いので塗装する厚みを持たせるよう毛足が長めのローラーで下塗りを行いました。
低気温時の塗装ですが30分ほどで指触乾燥する強溶剤系塗料を選択したので乾きも早く塗膜の強度も十分な仕様です。
強溶剤系ウレタン塗料で中・上塗り
階段や通路など歩行を伴う部位に通常の塗料で塗装を行うと早期に不具合が出る事があります。
靴底に絡んだ砂や石で強い摩擦が起こり、数年で塗料剥がれが起きてまたサビが起きる可能性があるからです。
そこで検討の結果、耐摩耗性に優れる立駐機用の塗料を採用させて頂きました。
こちらは耐摩耗性は勿論の事、強溶剤塗料なので扱いは難しいですが低温時でも乾きが早い・密着力が抜群に強い・塗膜強度も有するという塗料なので一般的な建築用塗料より鉄骨階段の塗り替えに適していると判断した次第です。
こちらの塗料で中塗り・上塗りと塗り重ねながら歩行部は滑って転倒される方が出ないようノンスリップ工法で仕上げさせて頂きました。
安心してお住まい頂ける階段へ生まれ変わりました
サビが酷い状態だった鉄骨階段がここまで生まれ変わりました。
下地調整と使用塗料を吟味して施工させて頂いたので永く耐久してくれるはずです。
寒い時期の施工となった事も工夫が必要な状況でしたが問題が出る事もなく無事にお引き渡しとなり安堵しております。
この度は工事のご用命下さいまして誠に有難うございました。